【銀魂】
□三章・鉄砲発動
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『攘夷の奴等が逃げ出しても困るしねー。』
莎花は口の端を引き上げると、ペロリと舌で唇を舐める。
『総ちゃんにもメッセージは残したし、行きますか!』
身を潜めながら、敵のアジトへと足を進める。
10分ほどして、屋敷裏口が見えてきた。
1、2、、、3人。
見張りが見てわかるだけで3人。
屋敷内すぐにまだ居るだろう気配も感じる。
『突破するには、ちょい無謀かなー?』
副長いわく、攘夷の奴等は殺さずに生け捕れ!と毎回言われるけど、いくら生け捕ったとしても幹部を獲らねば意味はない。
見張り役程度なら、言っちゃ悪いが幹部クラスの思惑さえ知らないだろう。
胸ポケットに入れている携帯が震える。
みれば【総ちゃん】の文字。
『やっときたか。んじゃ、問題ないな。』
莎花は、震える携帯をしまうと一気に走り出した。