なんてキャラクター崩壊だ!

□氷帝テニス部自重
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「あ〜練習疲れたね二人とも」

「ふん、この程度で疲れてどうするんだよ鳳」

「ウス」




全国大会も終了した夏の終わり。
氷帝学園男子テニス部は、引継ぎも兼ねた特別合宿を跡部の別荘で行っていた。




「それにしても、3年が大広間で待ってるって何されるんだ俺達…変な事じゃないだろうな」

「先輩達に毒されすぎだよ日吉。きっと次期部長を指名されるんだと思うよ?」

「(こいつも結構言うよな…)それならいいが…」







日吉がやけに豪華なドアを開いたその瞬間、広がった風景──それは







「アーン?お前ら来るのが遅ぇんだよ。もう飲み会始めてるぜ(笑)」





机いっぱいに並べられたと豪華料理だった。




「未成年んんんんんん!!!!!」


「痛ぁああああ!!!」






空になったビール瓶が忍足の頭へ振り下ろされた。(…)











◆氷帝テニス部自重◆











「アンタら一体何やってんですか!!自分達が未成年だってわかってんですか!!未成年は酒飲んだらいけないでしょーが!!」



日吉が頭から血を流して倒れている忍足を踏みつけながら激怒している。(…)




「ほ〜らおいでなすったぜ…頭の固いピヨ公が…」


「向日さん、アンタも酒入ってんですか!」






どうやら3年はすでに全員酒を飲んでいるらしい。(ろくでもねえな!)






「あ〜あ…宍戸さんもこんなに真っ赤になっちゃって…ダメですよー俺達まだお酒飲めないんですよ?」


「なんだよぉ〜ちょうたろう〜何もやましいことなんてしてねぇぞ〜(にこにこ」


「はいっ、宍戸さんはいつだって正しいです!!」








ダメだこいつら…はやく何とかしないと…


日吉は傾きながら胃をおさえた。(かわいそうに…)





「まぁ落ち着け日吉。これには理由がある」



跡部がワイングラスを傾けながら優雅に日吉に言い放った。(…)



「お願いします(定型文)」


「俺達も、次期部長は誰にするか?で相当揉めた。試合で決めるか、人柄で決めるか、今までの成績で決めるか…」


「はぁ…」


「そこで、飲み比べで最後まで残っていられた奴を次期部長として決めるという案で決定した。見ろ。厳選な審査で決めたものだ」


「アミダじゃねーか!」






もはや敬語も忘れ、日吉が吼えた。(吼えたくもなるわ!)






「だいたい何で選択肢の中に飲み比べが入ってんですか!!おかしいでしょうどう考えても!!」


「何を言う。他校ではどのように決めているのか俺様が直々に各学校を回り、案を集めてきたんだぜ。ちなみにこの案は立海の幸村だ」




日吉はこの日ほど、幸村を殴りたかった日はなかったという。(…)




「馬鹿馬鹿しい。俺、今すぐ榊監督に報告してきますよ」


「お前ならそう言うと思ったからな。金の力をフル活用してお前の弱みを握らせてもらった」


「なっ…!!」


「お前が普段書いてる下克上日記から好きな女は誰か、若の宇宙交信記録、そしてお前が実はSとみせかけたドMその他もろもろ既に入手済みだ」


「うああああああ!!!!」




日吉が頭を抱えて悶え苦しんでいる。(…)




「これが俺達のやり方だ。なぁ樺地」

「う、うす…」


「大丈夫だよ日吉落ち着いて。日吉が実はマゾだなんて皆に言わないから(笑)」


「やかましい!!マゾじゃねーよ!!ややこしくなるからお前出てくんな!!」





追い討ちをかける鳳。(もう怖いよ!)








「アーン、何だお前まさか酒飲めねぇのか?」


「無理です…俺酒飲めない…わけねーだろ!!(ガタッ!!)あーハイハイわかりましたやればいいんでしょうやれば!!」




日吉が自分の限界を超えた。






3年がなんぼのもんじゃいと言いながら席に座る日吉。(…)









ちなみに何で3年まで酒を飲むのか?

それは3年が酒を飲みたいから…ただそれだけの理由です。(誰か止めろよ!!)
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