02/12の日記

05:23

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『悩殺』

若林「…み、岬、どうしたんだ、…その…お前の格好は…?」
岬「え、別にどうもしないよ。ちょっとこれから着替えるだけ。」
若林「ここで着替えるのか?」
岬「だって、ここ若林くんと僕の部屋だもん。遠征中の自分の同室の相手くらい覚えてよ。それにまだスーツの上着を脱いで、ネクタイを緩めて、第一ボタン外しただけだけど?」
若林「いや、お前は今、確実に俺を誘惑してる。絶対にしてる。色気がヤバい。なんだその駄々漏れフェロモンは。お前、品行方正で真面目なこの俺を一体どうするつもりだ。」
岬「…僕、君の言ってることがよくわからないんだけど。」
若林「くそっ、負けるか。俺は正真正銘ノーマルなんだ。いくら岬が可愛くても、性格が良くても、ホテルで朝まで二人きりでも、明日はオフでも、良い匂いがしても…男なんだ。」
岬「…あのさ、今の全部声に出てる。あと着替えられないから、抱きつくの、やめてくれないかな?」
若林「…脱がすのを手伝おうとしただけだ。男同士だ、遠慮はいらない。只の親切だ。」
岬「いいよ、自分でするから。邪魔する気がないなら離れてほしいんだけど。ねえ、若林くん、もしかして酔ってる?…冷たいお水でも頼もうか?」
若林「酔ってないぜ、酒には。俺はずっと素面だよ。…俺の前でこんなにも色っぽいお前が悪いんだ。」
岬「僕のせいなの?…男は嫌なんじゃなかった?」
若林「当たり前だろ、男なんか何があっても御免だ。…だが、お前だけは特別なんだよ。」
岬「ふぅん。真顔でそういうこと言うんだ。じゃあ僕…今から本気で君を誘惑するけど、いい?」

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