宝物部屋(戴き物小説)

□南瓜の日
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10月のとある日、
岬は近くの大型ショッピングモールで買い物をしていた。

〜・・・後は、プリンミクス、牛乳、そして南瓜・・・よしっ!!〜

清算後、バスで帰宅すると次のバス停で思わぬ人が乗って来た。

「わ・・・若林くん・・・!?」
「やぁ・・・久しぶり岬、所で何だ?そのエコバッグの中身は・・・」
「あ、これね・・・ハロウィンパーティ用の南瓜プリンの材料なんだ」
「そうか、もうそんな時期になって来たんだな」
「そう言えば、ヨーロッパに居た頃、皆でハロウィンパーティを
やっていたっけ・・・」
「そうだな・・・」
「で、所で聞くけど若林くんはいつ日本に帰って来たの?」
「昨日・・・父さんの見舞いで、ちなみに一週間後にはドイツに戻る予定、
リーグ戦真っ最中だからな、監督に無理言ったし」
「そう・・・じゃあボクの家においでよ、
そして、2人だけでハロウィンパーティしょうよ、ね?」
「ああ・・・」

で、翌日・・・。

「岬〜、いるか〜?」

そう言って、岬の家のドアを叩く若林、すると・・・。

「お菓子を頂戴、それとも悪戯しょうかな?」

と、言って、岬が南瓜のお化けの姿で現れた。
若林が岬にお菓子をあげると、岬が南瓜のマスクを脱いだ。

「岬ぃ〜びっくりしたぜ」
「どう?似合ってる?」
「ああ、似合ってるし可愛い」
「じゃあ、上がっておいでよ美味しい南瓜のプリンを用意してるから」
「そうか、じゃあ、お言葉に甘えて・・・」

そう言って、若林は岬の家に上がった。

「じゃあ、これを着て」

・・・と、岬が若林に差し出したのはドラキュラの衣装であった。

「え・・・あ、ああ」

最初は戸惑いながらもやがて、
岬の言う通り客間でドラキュラの衣装に着替えて、
岬のいる部屋に現れた。

「岬〜っ、着替えたぞ」

そう言ってドラキュラ姿になった若林は、
岬にほめられた。

「似合う、似合う」
「本当か?」
「うんっ!本物みたい」
「じゃあ、南瓜プリンでもたべようか・・・でも、その前に
・・・デジカメを持って来たから、記念写真でもとってからに
しょう。」
「うんっvv」

そう言う事で一緒にデジカメで写真を撮ったり、
南瓜プリンを食べたりしながら、
2人きりのハロウィンパーティは過ぎて行った。


Fin・・・
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