宝物部屋(戴き物小説)

□まちぶせ
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夕方、若林くんが帰る頃を見計らって夜ご飯の買い物のついでに家の近所の橋の上で(川を見て)待ってる岬くん。

若林くん「岬?」

岬くん「おかえりなさい」

若林くん「こんなところでどうしたんだ?…買い物の帰りか?」

岬くん「うん。今日若林くん帰りがいつもより早いって聞いてたから、もしかして会えるかなと思って待ってたんだ。あと10分待って会えなかったら帰ろうと思ってたとこ」

若林くん「そうか…あと10分遅かったら会えなかったのか」

岬くん「そうだね。若林くんが寄り道とかしてたら会えてなかったね(笑)」

若林くん「家で岬が待ってんのに寄り道なんかするわけないだろ…ほら、荷物」

岬くん「え、いいよ大丈夫これくらい。若林くん疲れてるんだか、ら…っ」

若林くん「岬が荷物持ってたらお前の両手塞がって、手ぇ繋げないだろ」

岬くん「……ありがと」

ぎゅうぅ

若林くん「いや、しかし家帰って岬に出迎えてもらうのも最高に幸せだが、こうして外で予想外の待ち伏せ(笑)されるってのも、なんてゆーか…すげー嬉しい」

岬くん「実は僕も…若林くんを待ってる間中、なんだかどきどきそわそわしてた」

若林くん「そっか。じゃ今度はちゃんと待ち合わせて外で夕飯食うか。お前にばっかり飯作らしちまってるしな」

岬くん「作るのは全然苦にならないけど、でも夜ご飯の約束して外で待ち合わせなんて、一緒に住むようになってから初めてだよね」

若林くん「初々しいな」

岬くん「うん。楽しみ」

若林くん「…それよりさっき、大丈夫だったのか?」

岬くん「なにが?」

若林くん「ナンパとかされなかった?」

岬くん「まさかー」

若林くん「ならいいけど…(もしかして夜の待ち合わせってかなり危険か?)」

うきうきの恋人をよそに、また新たな心配事が増えそうな若林くんでした^∀^



おしまい
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