バザール2

□一緒に寝たい・七夜
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「岬、今夜一緒に寝ないか?」
「え?」
「…あ、いや、俺の事は心配するな。安心してくれ。大丈夫だ、何もしない。」
「…何もしないって、何を?」
「だから、岬が嫌がるようなことはしない。…しないって約束する。」
「…えっと、若林くん、寝相が悪いの?」
「え、いや。」
「じゃあ寝言が煩いとか、歯ぎしりが酷いとか?」
「…いや、岬違う、そうじゃなくて、…」
「もし、そうなっても大丈夫だよ。僕、大抵のことは平気だから。」
「………。…そ、そうか。…」


…・+・…・+・…・+・…

「若林くん、今夜一緒に寝ない?」
「なんだまたか。(笑)…怖いなら、ホラーなんか見るなよ。」
「…う、知らなかったんだもん。途中まで見ちゃったら、最後まで見ないと余計怖いじゃない。…何で若林くんのコレクションってこんなのが多いの?」
「…さあ、…何でだと思う?(笑)」


…・+・…・+・…・+・…

「岬、今夜一緒に寝ないか?」
「え?」
「なんだ嫌か?」
「嫌じゃないけど、でも、ちょっとびっくりした。…一緒にって、おかしくない?」
「そうか?別に普通だろ?久しぶりに岬に会って、まだまだ話足りないんだ。いいから俺のベッドに来いよ。結構広いし、快適だぞ。」
「…若林くん。」
「何だ?」
「そう言ってシュナイダーとも一緒に寝てるんだね?」
「…はい?」
「……浮気者。」


…・+・…・+・…・+・…

「若林くん、今夜一緒に寝ない?」
「お、そうか。最近寒くなってきたもんな。そろそろ雪かな。」
「…何それ。」
「ん?…統計学。岬から誘ってきたら、もう冬ってこと。」
「………」
「恋しいだろ、俺の体温?」


…・+・…・+・…・+・…

「岬、今夜一緒に寝ないか?」
「え?」
「何だ?」
「…えっと、もしかして、変な事しようとか、考えてたりしてないよね?」
「そんな事はしない。」
「…本当?」
「俺の目を見ろ。俺がするのは愛情表現だ。岬が気持ち良くなる事しかしないぞ。」


…・+・…・+・…・+・…

「若林くん、今夜一緒に寝ない?」
「え?」
「あの、…駄目かな?」
「いや、本当にいいのか?」
「う、うん。…って、うわ、ちょっと、何す…自分で歩けるって」
「俺に任せろ。ベッドに着いたら、速攻で天国に連れてってやる。」
「待って、違っ、ベッドまででいいっ!」


…・+・…・+・…・+・…

「岬、今夜一緒に寝ないか?」
「え?」
「驚くなよ。そんなに。」
「…でも、今は合宿中なんだよ?部屋だって違うし、」
「一日くらい、いいだろ?俺、一人部屋だから、こっちに来いよ。何なら、二人で外泊許可取るか?」
「駄目だよ、若林くん。合宿中は何もしないって」
「岬不足なんだ。…たまにはたっぷり補充させてくれ。…それとも、今ここで、襲われたい?」



END
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