バザール2

□小ネタ劇場10
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「ピロートーク…?」
「何話してる?」
「…えーっと、ピロートークって何…?」
「岬に聞いた俺が間違ってた。」
「…やだな、反町。ただの枕の話じゃないって事は解るよ。…あ、合宿の夜に怪しい話なんかで盛り上がるアレ?」
「違うって。…若林とやった後、何か話さねーの?」
「……話?…エッチした後に?」
「そ。」
「…………話する?」
「するだろ、普通。若林って後戯もくどそうだけどな。…良かった?とか、愛してる、とか、可愛かったよ、とかさ、言われない?」
「…んー……そういうの聞いたこと、ない。」
「ないんだ?…へー。」
「…してる時は言ってくれるけど。でも、終わった後は何も言ってくれないよ。終わったらすぐ寝ちゃうし。」
「…酷ぇ。」
「酷いの?」
「岬がそれで満足してるなら問題ないけどさ。」


「…僕満足してないっ。」
「なんだ突然?」
「若林くん、ピロートークしよう?」
「今から?」
「あとね、後戯。普通はするんだって。僕されたことない。ねえねえ。若林くん、後戯して?後戯。」
「…してもいいが。」
「なんでいつもすぐ寝ちゃうの。僕も終わった後にベタベタしたり、お喋りしたりしてみたい。」
「あー、それは」
「寝ないでね、若林くん。」


「…岬…?」
「………」
「…お待ちかねの後戯の時間ですが…?」
「………」
「…ったく。」
チュッ
「…いつもお前が寝てるんだよ、岬。」



END
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