バザール2

□小ネタ劇場9
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「ねえ反町、変な事聞いてもいい?」
「…何だよ?」
「あのね、…えっと、…マグロって何?」
「…あー、……マグロ。…赤身の魚だろ?」
「はぐらかさないで教えて?…僕、マグロだと嫌がられるって何かで聞いたんだけど…そのマグロって何?」
「……やってる時に寝てるだけの奴ってこと。」
「…え、寝てたら駄目なの?」
「いや、駄目って訳じゃ…。」
「途中で起き上がればいい?」
「岬、…違うから。」
「じゃ、何をすればいいの?」
「…だからな、いつも言ってるけど、何で俺に聞くんだよ。そーゆー事は若林に聞けよ?」
「…マグロの事を聞いたら、はぐらかされたんだもん。『岬はマグロじゃない、岬だ』って力説された。」
「………あー、そう。なら、別にいいんじゃん?」
「よくないよ。そんな風に言われたら、僕マグロなのかもしれないって思うよ。反町はマグロが好き?」
「…俺はマグロじゃない方が好き。」
「…やっぱりそうなんだ。…マグロじゃなくなるにはどうすればいいの?」
「どうって普通にさ、」
「普通って?」
「…あー、下手な事言うとまた後で面倒くさくなりそうだから、直接若林に聞けって。」
「………反町ぃ。」
「あーもうわかったよ。俺のコレクション貸してやる。いいか、後で若林にバレないようにこっそり俺の部屋に…」
「反町、俺が何だって?…お前、俺の岬をどうする気だ。」
「若林くん!」
「………だから、お前らに関わるのはやなんだよ、俺は。」



END
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