短編
□カンパニュラの恋
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名前、東城彼方
BL表現あり
レギュラー何人か性格悪いので閲覧注意
「好きです…っ」
だいすき、好き、ダイスキ
初めて好きになった人に告白した俺。
相手が男?
そんなの気にしない。
…なんて嘘だけど。
受け入れてくれるのかな、気持ち悪がられるかな、って昨日はどきどきして寝れなかった。
「俺も、好きだよ」
そう答えてくれた君に、俺は泣いてしまうほど嬉しかった。
「好きだよ、精市」
「俺もだよ」
はっぴーえんど
なんてわけもなく。
「東城ー、悪いが幸村にこれ届けてくれー」
「(俺も部活なんだけどなぁ)はぁーい」
あの告白から数週間たったある日
部活を掛け持ちで顧問してる先生に頼まれて、仕方なくプリントを持ってテニス部へ行ったんだ。
そしたら聞こえちゃった。
[のぉ、幸村。東城と付き合っちょるんやろ?]
[うげ、まじっすか?!]
[東城って…あぁ、あのダサ男かよぃ?幸村くんマジ?]
そりゃあテニス部やらに比べたら俺はダサいし…
キモイのだって承知済みだっつーの。
[あぁ、…彼ね]
精市は、なんていうんだろ
[ただの暇つぶしに決まってるだろ?]
[俺、別にホモじゃないし]
[付き合ってれば寄ってくる女子はいなくなるしさ]
え、?
[第一…東城って気持ち悪いんだよね、女々しくてさ]
[幸村くんキッツー!!]
[部長マジサイコーッス!]
聞きたくなかった
「…む、彼方ではないか。どうした、ッ!彼方…!?」
「弦………、」
弦の驚いた顔に俺も吃驚。
あれ、泣いてるや
「せい、幸村くんに、これ渡して…?あと、今までごめんなさい、俺のことは忘れてくださいって伝えて貰ってもいいかな…?」
「それはどういう…っ、彼方!!」
弦の言葉の途中でプリントを押し付けて走って逃げてしまった。
ごめんなさい。ありがとう。
君は嫌だったかもしれないけど、俺はとても幸せでした。
→
あとがきというか入り切らなかった設定諸々