スマブラ
□嫌いな奴
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俺は皆の朝食を作るために、朝早くに起きてキッチンへ行く。
昨日の夜に仕込みをしてはあるが、何せ人数が多いため、早く起きないとみんなの朝食に間に合わない。
俺はここに招待されるまでは、一人暮らしでメシも自分の分とたまにエポナの分を作るくらいで、そんなに多くを作ったことが無かったから、正直辛い。
さらに量を作るために大きな鍋や、フライパンを使う。
それが非常に重たい。
牧童だったからっていっても、そんなに筋肉ムキムキなわけじゃないし・・・。
でも、料理するのは嫌いじゃないから別にいいけど。
そして、俺の次にいつもキッチンへやってくる奴がいる。
多分水を飲むためだろうな。
今も隣で水の入ったコップを持って立っている。
正直邪魔だ。
リ「おい、邪魔だ。どけ」
ア「・・・・・・」
こいつはアイクっていって、俺はこいつが嫌いだ。
何でかって?
ん〜・・・・・。
俺のこと無視するから?
いや、そんな幼稚な理由ではないはず。
よく分からんが、嫌いだ。
リ「なんか飲むか?」
ア「・・・・・肉」
リ「そうか、肉を飲むのか。喉を傷めないように頑張ってね」
俺が親切に言ってやってんのにこいつは・・・・!!!
でもこんな態度だからっていうのも多分嫌いな理由ではない。
何が理由でこいつが嫌いなのか探ってみようと思う。
話は変わるが、俺は料理だけじゃなくて家事全般を担当している。
なんか、手袋(マスターハンド)から家事は先代がずっとやってたから、やってね。とか言われたから一応やってる。
確かに、掃除たら洗濯たらするのは嫌いじゃないからいいんだけどさ。
別に俺一人じゃなくてもよくないか?
と思いつつも、各部屋をまわって掃除している。
俺の部屋が一番端っこにあるから、だいたいは俺の部屋が初めだ。
リ「やはり、俺の部屋はいつも片付いている。うん」
まぁ、単に物があんまりないだけだが・・・。
隣の部屋はヨッシーなんだが、ヨッシーの部屋も全然掃除する必要がないくらい、綺麗で整っている。
その次はピーチ姫様、片付いてるけど香水の匂いが半端ない。
獣になれる俺にとっちゃ、結構きつい。
サムスの部屋は特にノーコメント。
姫様の部屋も言う事なし!
マルスもまぁまぁだし。
女の部屋を入るのはどうかと思って、いつも掃除してなかったんだが、姫様達から掃除してくれって言われて、掃除するようになった。
マルスの次が・・・・。
ワリオ・・・。
ワリオか・・・。
そう、ここからどんどん汚くなっていくんだよ。
なんなんだこのありさまは!!
って思うくらい。
毎日掃除してる俺がバカバカしく思えてくるくらい最悪だ。
漫画とか、ゲームとかが散らかってるならまだいいが、食べ物が散乱してると困るんだよな・・・。
そんな事をいってる間に、俺はアイクの部屋にやってきた。
実はもうみんな起きていて好きなことをしているんだ。
そりゃあ、朝っぱらから人の部屋にズカズカ入って行くわけにもいかないだろ?
ア「何しに来た」
リ「掃除」
ア「あっそ」
リ「すこしは片付けろよ、毎回毎回散らかしやがって」
ア「俺は掃除してくれなんて頼んでない」
・・・・・・なんだこいつ!?
反抗期の中学生か!!!
リ「そうだったな、頼まれてもいないのにやる必要なんてなかったな、邪魔した。今出てきますよ」
俺も何て大人げないのだろうか。
ちょっとムキになってしまった。
ア「おい、待て」
リ「何じゃ、ボケ」
ア「・・・・・掃除しろ」
リ「・・・・・・・死にさらせ」
ツンデレ気取りかこいつは!!!
誰も萌えねんだよ、お前のツンデレなんかよ!!
ミドナのほうが数倍萌えるわ!!←
ア「お前、いっつも掃除してんの?」
リ「あたりまえだろ、手袋に頼まれてんだから」
ア「へぇ・・・あっ!!それ触るな!!」
リ「あ?このフィギア?」
ア「違う!!足で触ってる奴だ!!」
リ「うわぁ・・・」
俺の足に当たっていたのはいかにも食べかけですっていう肉。
肉を地べたに置くか?普通。
カービィとこいつの部屋はいつも食べ物が床に散らかっている。
俺もいくらブーツを履いているとはいえ、ガムとか踏んだら憂鬱にもなるさ。
てな訳で、無事?掃除は終了したわけだ。
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