日常崩壊(仮)

□第一章 異変
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そんな事を考えている霊人の頭上に一滴の水。霊人がそれに気付き空を見上げると空は黒い雲に覆われ雨がポツリポツリと降ってきていた。何故か霊人の全身に鳥肌がたつ。それは寒気などではなく、人間的本能の恐怖ので起きる鳥肌だった。
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ジャリ
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つい霊人が足で石を踏んでしまった。
「ん?」
(気付かれた…!!)
石を踏む音を聞いた真っ赤な少女が霊人が隠れているかどの方をジっと睨む。
「誰か鼠さんが迷い込んじゃったのかなぁ?まさか…目撃しちゃったのかな?」
甘いロリ声で言う少女。
その甘い声が逆に恐怖をそそる。
それに応じ霊人の体が恐怖を読み取り、震える。だが、霊人の脳内ではそれと真逆の事を考えていた。
(どうせ夢か何かだろ?ここは大人しく出たほうが面白いかな?せっかくの機会だしな)
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「ねぇ、何してるのかなぁ?」
気が付けば少女は霊人のすぐ後ろに居た。霊人自身も恐怖を感じた。
少女が不気味に笑う。
霊人はこの状況に我慢できず降り向いた。
「なっ…なんなんだよっ…!?」
すると霊人の目に映ったのは信じられないものだった。
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少女はどこも“赤くない”。
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