おとしたのーと。

□#09 約束。
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骸達脱獄犯、及び並中襲撃犯達は皆一様に復讐者に捕まり、マフィアの法という物によって裁かれる事となったみたいだ。

彼らが連れ去られてから到着したボンゴレの医療班によって、怪我を負った獄寺君や山本、ビアンキに加え、小言弾の効果で酷使した全身が筋肉痛を訴えた俺も担架で病院へと搬送された。





獄寺君達とは違って俺は大怪我を負っていた訳では無かったので、様子見の期間を含めた三日間の入院期間を経て、退院した。その数日後には、獄寺君と山本も無事に病院生活を終えた。

俺が退院してから更に一週間半、つまり骸達との戦いから二週間が過ぎた頃。襲撃事件が終わりを見せた並中は、徐々にいつもの雰囲気を取り戻しつつあった。


「ツナ、今日は黒曜ランドに行くぞ」

「は!?な、何でだよ?!」


今日は土曜日だから、宿題は明日に回して今日は思い切り遊ぼうとしていた矢先の事だった。

それなのにリボーンは、有無を言わさず俺に出掛ける準備をさせると、二週間前に骸達と戦ったあの場所へと向かわせた。


「大体、骸達はもう居ないんだろ?それなのにどうして行く必要があるんだよ」


正直あの廃墟に行く意味が分からない。そう思ってリボーンに尋ねると、至極あっさりとした答えが返ってきた。


「骸達の知り合いに会いに行くんだぞ」

「はあ?」

「犬と千種が言ってただろ。骸に居場所を与えたっていう“彼女”だ」


そういえば、と思い出す。
あんなにも恐ろしい奴らだったのに、温かいと形容する一般人であるらしい“彼女”が居場所だと言っていた事を。


「でも、その人が黒曜センターに居るとは限らないだろ?」

「居るぞ。とある筋から入手した情報によると、此処一週間、黒曜ランドに出入りする女の姿が頻繁に目撃されてるっていう話だ」

「マジかよ…!」



こうして俺達は、“彼女”が居るであろう黒曜センターに向かう事になったのだった。




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