おとしたのーと。

□かくれんぼ。
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場所は黒曜ランド。

私達は、今、かくれんぼをしている―――


*+*+*+*+*


犬「骸さん、次、鬼だびょん」

『うん、じゃあ骸、私達が隠れるまで30秒数えててね』

私は嬉々として言う。

骸「はぁ…。仕方ないですね」

骸はヤレヤレといったように頭を振った。


千種「骸様…」

千種は骸が嫌だと思っているとでも思ったのか眉を寄せている。

骸 「いいんですよ、千種。緋露も楽しそうなことですし」

骸は苦笑を漏らしながら言った。

骸「それより千種も行ってらっしゃい」

千種「…はい」

千種は、やはり心配そうな顔をして、でも骸に言われた通り、隠れるために部屋を出て行った…。


*+*+*+*+*


骸「――28、29、30…。さて、緋露達はどこに隠れたんでしょうかね…」


*+*+*+*+*

(もうそろそろ30秒か…)

私は柱の影に隠れていた。

*+*+*+*+*


骸(おや?)

骸は、犬の頭がソファーの後ろに隠れているのを見つけた。

骸(ヤレヤレ…)

犬は最初に見つかると起こり始めると考えた骸は、他の所を探しに行った―――


犬の横に千種が居るのを見越して。


*+*+*+*+*


千種「犬、もうちょっと頭隠して…」
犬「うるさいびょんっ。骸さんはもう行ったから大丈夫なんだしっ」

千種「はぁ…」

そのまま2人は、骸の後ろ姿を見送った。




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