letter for you...

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日曜の朝10時前。


とうとうこの時が来てしまった。
いつも通り朝の6時に起きた私は、この4時間が地獄だった。時計の針が進むのが、ヤケに遅く感じた。約束の時間が差し迫った今は、急に秒針の進みが速くなった気さえする。

「明日の朝10時に人が迎えに来るから、そしたら出掛ける」と両親には昨日の内に伝えてあるので、私がそわそわしているのは出掛けるのを楽しみにしている…と思われている事だろう。
実際はその逆、この時間が来なければ良いと何度願った事か。



ピンポーン…



地獄へ導く者がやって来た音がした。







*+*+*




「ちゃおっス。待たせたな薫」

「………おはよう」


「行ってきます」とリビングに居るであろう両親に声を掛け、私達は外に出た。



「今日はお前に合ったコーヒーを紹介してやるぞ」

「………」


いつも通り、何でもない様な口調で話すリボーン。だが私は、その態度の裏に何が隠されているのか怖くて、何も返せずにいた。こんな時、元々あまり喋る方で無い性格に感謝する。変な事を口走ったりしたら、今まで隠して来た事も台無しになってしまうのだから。





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