letter for you...
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出掛けたリボーンを見送った俺は、いそいそと引き出しの奥に入れていたノートを取り出した。
（昨日は休み時間は獄寺君が居たし、放課後もリボーンのせいで疲れてたから、帰ってからも読めなかったしな…）
最近見慣れたそれは、名前も知らないクラスメイトとの交換日記だ。
表紙も裏表紙も市販の時のまま、何も書かれていないし何も貼られていない。けれど、確かに何度も開いた折り癖があって、表面は少し擦れて色が落ち始めている。
（俺より早く学校に来て、遅く帰ってる人なのは知ってたけど…放課後にノート入れたのに、次の日の朝に返事が入ってるなんて思わなかったな）
あの時は思わなかったけど、今なら分かる。
表紙に貼られていた付箋は、きっとそう思うだろう俺に「返事を書いたよ」と伝える為の物でもあったのだろう、と。
つくづく相手の事を考えて行動している人なんだな、と実感しながら、俺は紙をめくった。
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