letter for you...

□15通目
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「あっ、あんにゃろ!ちくしょー、十代目に馴れ馴れしくしやがって…!リボーンさん、本当にアイツをファミリーに入れるつもりですか?」


生徒達が登校して来る中、双眼鏡を片手に屋上に居た獄寺はリボーンへと問うた。その視線の先には彼が尊敬する十代目こと、沢田綱吉の姿がある。


「つもりじゃなく、もう入ってるぞ。オレが決めた」

「なっ!?」


返ってきた答えに、振り返って思わず目を見開く。それを見たリボーンは、獄寺へ山本を認めさせる為の一つの提案をして、ニヤリと笑って見せたのだった。





*+*+*





(あ、昨日の放課後に入れたばかりなのに、今日も入ってる…!)


ロッカーを開ければ、山本からは丁度死角となる位置。
その中には、表紙に昨日は無かった付箋の付いた見慣れたノートが入っていて、俺は誰にも見られない内に素早くそれを回収した。




教室で付箋だけ確認すると、見慣れた文字で「いつもお疲れ様」とだけ書いてあったのには、思わず泣きそうになってしまった。




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