七日間のキセキ。〜終章〜
□七日間のキセキ。
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お見合いは普通、
まず相手の写真を見てからと言うけれど。
「写真や噂で相手への先入観を持っちまったりしたら、失礼だからな」
とかなんとかで、リボーンに相手の写真も特徴も教えてもらう事が無いまま、この時を迎えてしまった。
「……なぁリボーン、ちゃんと相手には俺がマフィアだって事は伝えてあるんだよな?」
既に見合いの場に着いているのだが、そう言えば聞いて無かった、と仲人として此処にいるリボーンへと向き直る。
しかし、
「いや、話して無いぞ」
然も当たり前かの様に胸を張る彼に一瞬、絶句してしまう。
「な、何してんだよ!!俺が何も知らない一般人と結婚できると思ってるのか!?」
大マフィアのボスである俺の婚約者、もしくは妻になるという事は、多くの敵対マフィアから狙われてしまうという事でもある。
でもきっとリボーンは、
「ツナも相手を気に入ると思うぞ」
――気にしないんだ。
「……何だよ、それ…………」
1つ。
溜め息を溢しながら、待った。
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