七日間のキセキ。

□僅かな可能性
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彼の両肩に掛けた手。






スヤスヤと規則正しく立てられる寝息に、若干罪悪感が募る。





















、が。








ぐわんぐわんぐわんぐわん


「うわっっ



思いっきり大きく揺すった。

すると。
案の定と言うか、中々起きなかったツナも飛び起き、目を白黒させる。


「なになになになにっ、!?」

「おはよう、ツナ。もうぼちぼち帰る時間だよ」


起こした理由である時刻を言ってやると、彼は「ぇえ!?」と驚いた。


「何回か起こしたんだけどさ、ツナ全然起きないもんだから、強制的に起こしちゃったよ」

「あ、ゴメン」


悪びれる様子も見せず言ってみたが、そんな事は気にして居ない風のツナ。

期待していたのと違う反応に、少し残念にも思う。


「じゃ、俺は再検査しなきゃいけないから、ツナもそろそろ部屋出てよ?」

「検査?」

「そう。怪我の具合見て貰うんだ。本当に明日、退院出来るのか判断するんだってさ」


一応、明日には退院しても良いだろうと医者から言われている。

でもその判断はこれからする診察で決めるらしいので、まだはっきりした事は判らない。


「それなら俺、羚ちゃんの検査が終わるまで待ってるよ」

「え、でも……」


面会時間終了までに間に合わないかも知れない。

その事を伝えると、ツナは笑って答えた。


「分かってる。でも、検査結果聞くのを待ってるくらいなら、何とかなるよ」




尚も粘るツナに、俺が折れた。



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