七日間のキセキ。
□俺の恋愛対象=?
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ぐりゅぐりゅぐりゅ
キュッキュッ
かりかり
ス―――ッ、サッサッサッ
ランボのクレヨンや
イーピンのマジックペン。
フウ太のボールペンと
羚ちゃんの鉛筆。
それらが小気味良く音を立て、
まるでワルツを奏でているかのよう。
――なんて、詩人なんかが居たら言いそうだけど。
生憎この場所には、『ダメ』が形容詞の中学生しか居ない。
そんな俺が思うのは、
(何もする事無くて眠くなって来たなぁ……)
どう睡魔と闘うか、といった事位だ。
「ランボさん、おわったんだもんね!」
「イーピンも!」
「ボクも終わったよ!」
嬉々とした声に閉じかかった瞼を必死に上げていると、声を掛けられた。
「ツナ、眠いか?」
「まぁ……ちょっと、ね」
「モデルは動かないから何も出来ないもんな…。後少しで終わらせるから、もう暫く待ってくれ」
「ん……分かった、」
「あ〜、寝ても良いよ」
僅かに苦笑混じりの台詞に甘えさせて貰い、俺は微睡む意識をすっかり手放した。
横でリボーンが何か言っていた気がするが、既に意識のない俺に届く事は無かった。
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