七日間のキセキ。

□廃倉庫と鉱山
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AM8:30


「よし、全員そろったな」

約束の時間の30分前。

沢田宅前にはツナ、リボーン、獄寺、山本の姿があった。


「待って下さい、リボーンさん。昨日言ってた助っ人、つーヤツが見当たらないんスけど…」

辺りを見渡して見るが、それらしき人影はない。


「あぁ。アイツは1人で現地集合だぞ」

若干の不信感は募るものの、ツナ達は羚を取り戻すべく、相手に指定された場所である森の中にあるという倉庫へと向かった。










*+*+*+*+*







「――…此処に羚君が…」


近くの山肌にある、人為的に掘られた洞窟から延びるレールと、それに跨がるトロッコからは、昔この場が鉱山だった事がうかがえる。


そのすぐ近く、それはあった。

倒れた電柱に、転がる滑車。

割れた窓ガラスや、乱雑に積み重なるコンテナ。

それらの中心、たどり着いた場所は倉庫と言うより、もはや廃墟と化していた。





「じゃあツナ、また後でな!」
「十代目!ご武運をお祈りしてます!」

山本、獄寺君とも別れ、


「……ツナ、」

「うん……必ず、羚君を助けるよ」
リボーンとも別れて一歩を踏み出す。




向かうは、羚君を誘拐したファミリーの居る廃倉庫。


目的は、捕らわれた羚君の奪還。




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