七日間のキセキ。

□電話
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*+*+*+*+*



「―――なぁ、葉月帰って来るの遅くないか?」

山本が言い出したのは、リボーンの話も終わり、獄寺君達と敵対勢力への対策を立てている時だった。

「そうだね。何かあったのかな?」

「雨も降ってますし、ゆっくり帰って来るんじゃないですか?」

窓の外を見ると、真っ黒な雲が空を覆い、激しい雨を降らせていた。


―――あれ?
そういえば羚君って傘持ってたっけ…?


帰り道の彼の持ち物を思い出すと、持っていなかった様な気がしてくる。

「たぶん羚君、傘持ってなかった…!どうしよ、この雨じゃ帰って来れないよね!?」

俺、迎えに行ってくる!――と部屋を飛び出した所だった。




プルルルル―――




「ツっ君〜〜!!今、手が離せないから電話取ってくれる〜?」


家の固定電話が鳴り、料理中の母さんの呼ぶ声がした。


「分かったよ!
(あぁ〜もう!急いでるのに!!)」


プルルルル――

プルル《ガチャッ》


「、もしもし!?」

心の中で悪態をつきながらも受話器を取る。しかし、


《――――――》


電話の向こうからは静寂が返ってくるだけで、更にイライラが募った。


「イタズラ電話なら切りm《ドカッ「ほら、早く言え!!」》――!?」

切ろうとして言った途中、聞こえてきたのは鈍い音と男の声。

そして。




《「―――――……ツ、ナ……」》





今迎えに行こうとしていた、
羚君の声だった。






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