七日間のキセキ。
□寝顔
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―――すっかり忘れていた俺は、
なんて馬鹿だったのだろうかと思う。
そんな事を考えている俺が、
今、何をしているのかと言うと。
寝ている。
そう。
寝ているのだ。
今日は何故か知らないが、リボーンが居ない。雲雀さんの話では、昼までは並盛に居たはずなのだけれど。
彼が何処に居るのか、ツナやディーノさん、獄寺や山本も何か知っていそうだったが、尋ねても言葉を濁すだけで、教えてくれなかった。
――まぁ、それは大した問題では無い。
重要なのは、"リボーンが居ない"という事だ。
つまりは――"ツナの部屋に二人っきり"。
流石に、同じベッドで寝ている訳ではないが。
昨日は気にしてなかった"性別"。
それが今となっては、俺の心中を掻き乱す。
昼のあの一件が無ければ、俺はこんなにも気にしなかっただろう。
それもこれも、全部、
自分の気持ちを理解したから。
理解してしまったから。
もし同じ部屋で寝ているのがツナじゃなかったら、俺はこんなにも緊張しなかったのだろうか……?
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