七日間のキセキ。

□金髪の彼
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6時間目は何事も無く授業を受け、
もう放課後となっていた。


「じゃあ、帰ろっか」

「おう!」
「10代目、今日もお供します!」


いつも通りであろう、交わされる言葉。

その輪の中に、昨日とは違う意味で入り難い。


「――――羚君?」

ビクッ

「……あ、あぁ…帰る、か」


変にツナを意識し始めてしまった俺は、彼の一言一言に大きく反応してしまう。


――――こんな事で、気付かれなきゃ良いんだが…。


先が思いやられるが、そんなのは一時の杞憂でしか無いな。と思い直してツナ達の後を追った。








*+*+*+*+*




「よう!おめーら、元気か?」


下校途中、
金髪の青年と、彼に従っているが彼よりも年を経ていそうな口髭の男性に出会った。


「あっ、ディーノさん!」
「げ、跳ね馬!?」
「ディーノさん、お久しぶりっス」


話し掛けられたツナ達は、それぞれ三者三様の反応を示す。


『…………』


たった一人、俺を除いて。


「おっ、お前がリボーンの言っていた"羚"か?
聞いていたよりも随分と綺麗だな!」

わしゃわしゃ、と頭を少し乱暴に撫でられた。

「ありが、とう、ございま、す」

頭の揺れで、言葉が途切れ途切れになる。

でも俺の言葉はしっかり伝わった様で、ディーノと呼ばれた彼は、二カッと人懐こい笑みを浮かべた。




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