七日間のキセキ。

□気付いた
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―――結局、校内で迷い、
雲雀の命令(2分以内に応接室に来い)も守る事は出来て居ない。





と言うか、現在も迷子継続中。

そんなに並中は広くないと思ってたんだけど、俺は自慢(?)の方向音痴でバカみたいに迷ってしまった。


――あぁ、こんな事なら誰かに応接室の場所聞いておくんだった。


今更後悔しても、遅すぎなのは解ってる。
更に今は授業中なので廊下に人は居ない。

もうどうしようにも無くて、俺は廊下の端に座りこんだ。


(だって、教室への帰り方さえ分からないんだし)


俯いたまま、誰に言うでも無いが、心の中で言い訳をする。







それから1、2分は経ったかという頃、


"タッタッタッタッタッ"


誰かの、走ってくる音が聞こえた。


"タッタッタッタ――タン"


下を向いていた俺の視界に、俺の物では無い靴の先が入る。


「はぁ、はぁ、――はぁ、」


上から断続的に聞こえる荒い息に顔を上げると、そこに居たのは――――




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