七日間のキセキ。
□迷子
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「――お、オイ!?」
羚が走り去った後、残された4人は一瞬の間、呆然として、すぐに我に返った。
何故、羚が走って行ったのかは解らないながらも、追いかける事に疑問を持たず、誰もが後を追った。
――獄寺も、自分の知らぬ間に走り出していた。
*+*+*+*+*
羚のスピードは速かった。
昼休みの、ツナを中庭に連れて行った時の比では無い。
あの時も、後ろからついて行った獄寺と山本は、追い付く事が出来なかった。
要するに、4人は羚を見失った、と言う訳だ。
「はぁ、はぁ…
リボーン、獄寺君、山本。…手分けして、捜そう…」
荒い息を整えながらのツナの提案に、異論は出ない。
「―――獄寺は右に行け。山本は左。ツナは俺と真っ直ぐだ。」
リボーンが指示を出し、4人はそれぞれ3方向に散って行った――
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