七日間のキセキ。
□家族
2ページ/3ページ
―――結局、俺も含めた4人で帰る事になった。
「――そう言えば、何でツナが『10代目』なんだ?」
昼食の時からの疑問を口にすると、
「それは勿論、10代目がボンゴr『わわわっ!!な、何でも無いよっ!?』
獄寺が答えようとして、ツナが阻んだ。
俺が眉間にシワを寄せていたのを見たのか、再度「何でも無い」と繰り返すツナ。
すると―――――
「ちゃおっス」
「「リボーン!!」」
「リボーンさん!」
「小僧!!」
目の前に、リボーンが現れた。
*―――俺のコマンド―――*
| |
|たたかう |
|道具をつかう |
|にげる ←ピ |
| |
*――――――――――――*
〈タッ〉←後ろを振り返って逃げる音。
〈ガンッ〉リボーンが俺の背中に飛び蹴りを喰らわせた音。
「痛〜っ…」
地味に痛い。
と言うか、物凄く、痛い。
(大事な事だから二度言うよ〜)
「羚君!?」
「「葉月!?」」
痛がっていたら、一緒に下校して来ていた3人ともが、心配してくれたのか、駆け寄ってきた。
――見てるだけじゃ無くて、
誰か、俺の背中に乗っている赤ん坊を退かしてくれ。
「―――ぅ〜〜…」
痛い。
痛い。
イタイんだ!!
「…誰が『イタイ』って?」
あ、ヤベ。
リボーンが睨み付けてきているのが良く分かる。
その証拠に、冷や汗がタラーリと流れた。
『な、なんでもアリマセン…』
俺の答えに若干満足いかなさそうだったが、リボーンは上から退いてくれた。
―――ってか、
俺、口に出して言って無いよな…?
まぁ、それはともかく。
自由になった身体を起こし、俺はリボーンへと向き直る。
.