七日間のキセキ。
□友達
2ページ/2ページ
――ツナを連れて、中庭までやって来た。
そして、ようやく大事な事に気付いた。
「―…ツナ。もしかして、他に一緒に食べる人、居た?」
繋いでいる左手はそのままに、後ろを振り返って聞く。
見ると、彼は繋いでいない左手を膝について、ゼェハァと肩で息をしていた。
―――そんなに速く走っただろうか。
彼の息があらかた整ってきた所で、再度尋ねる。
「ツナ、一緒に食べる人i『居るに決まってんだろ!!』
尋ねていた途中で、誰かの声が後ろからした。
そして後ろから駆けてくる足音が近くで止まり、
「10代目!お怪我はありませんでしたか!?」
俺に掛けられた声が、先と全く違うトーンでツナに話しかけた。
「う、うん…。大丈夫…」
ズキリ。
と、
胸が痛んだ。
.