七日間のキセキ。

□まさかの同室!?
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*+*+*+*+*


「帰りました〜」

「お帰り羚君」
「お帰り葉月さん」


温かい笑顔が、此処が俺の、この世界での居場所だと教えてくれる。


「お帰り羚兄!」
「×■※○っ!!」
「羚、オレっちと遊べ〜!!」

小さい3人も駆け寄ってくる。

「ただいま。
ランボ、遊ぶのは後で良いかな?
俺、買ってきた物、片付けたいし…」

え〜!今遊べ〜!!

ランボが駄々をこね始めた。

「うるさいぞ、アホ牛。
ツナに遊んで貰えば良いだろ」

「え…?」

唐突に指名されたツナは少し戸惑ったが、

「――うん。ランボ、今は俺と遊ぼう。葉月さんはする事あるから。
葉月さん、部屋はもう片付け終わったから、入って良いよ」

「あ、ありがと…」

ツナはランボとイーピン、フウ太を連れて奥へと入って行った。



「――あの、奈々さん、買ってきた服とかって、何処に置いておけば良いんでしょうか…?」

「え〜っとね、じゃあ、カラーBOXをツっ君の部屋に持っていくから、その中に入れてくれる?」

「はい、分かりました」

「あと、学校だけど」

「へ?」

「明日から、ツっ君と同じ、並盛中学校に通って貰っていい?」

「えっと…、まぁ、良いですけど…」

どうせ今の段階では、元の世界に戻る手段も分からないし……。

「じゃあ、制服とか買って来なくちゃね!」

嬉しそうに、彼女は言う。

「え、い、いや、あの…」



「ママン、その心配はいらないぞ。
さっき、そんな事だろうと思って買って来ておいたからな」

「え…?」

「あら、気が利くのね、リボーン君!!
じゃあ私は料理の続きをしてるわね」

奈々さんはそうして台所に行ってしまった。




「……ちょっと、リボーン。
俺、制服なんか買った覚え無いんだけど??」

「あぁ、だから、オレが買っておいてやったんだぞ」

コレが並中の制服だ、と言って、リボーンは校章〈エンブレム〉のついたブレザーを持っていた紙袋から取り出した。

「…それが並中の制服か…。
――下に着るのは?」

「カッターシャツと黒ズボンだぞ」

「フーン…。


――――――って、ハァッ!??

「もちろん、〈男用〉だぞ」

「うん、そう…だろうね。
――リボーン、それ本気で言ってるんだよな??」

「あぁ」

「――フゥ…分かった。お前の言う通りにしておくよ」

「明日、学校に行く時は、ツナよりも先に家を出ろよ?」

「何で?」

「学校で手続きとかあるからな。
それに、ツナは遅刻ギリギリとかが多いしな」

「…へぇ、そうなんだ…」


「まぁ、1番の理由は『獄寺』って言うヤツの事だがな」

「――その人がどうかしたのか?」

「ある一定のヤツ以外がツナと一緒に居ると、そいつが敵対心を抱いたりするんだ。
獄寺はツナの右腕が目標だからな」

「右腕…?」

「あぁ。―――羚、お前は秘密、守れるか?」

「何でいきなりそんな事…?
でも、秘密はちゃんと守るよ」

「なら良いんだ。――まぁ、質問した理由は『オレ達も秘密がある』って事だな」

「へぇ…。いつか、その秘密、教えてくれるのか?」

「その時が来たら、な」

「約束だぞ?」





「あぁ、〈男の約束〉だ」



「男の、だな」





苦笑いしながらも、リボーンと俺は拳を突き合わせた。




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