折れた翼は―

□標的3
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ボンゴレの独立暗殺部隊として存在する此処、ヴァリアー。

存在を知る誰もが恐れるこの部隊の頂点に君臨するボスの名は――ザンザス。

8年前の『揺りかご』と呼ばれるボンゴレ内でもトップの極わずかしか知らされていない反乱事件での処罰から、彼は消息不明である。

そして、その時からヴァリアーの活動は実質停止と言ってもおかしくは無い。




そんなヴァリアーの幹部である彼らは何の前触れもなく、1人の少女を自分達のアジト、ヴァリアー本部に匿った。

それに部下が動揺しない訳も無く。



現在。

ルッスーリアが「女の子の事なら任せて!」などと(ウインクしながら)言い、少女と彼女(?)の部屋に籠っている間。


スクアーロは部下の中でも上位の者を集めて緊急集会を開いている。

内容は、
『少女に対する今後の応対について』。

どう見てもあからさまに冷たい態度を取る部下にイラついたが為に行われている、この会議。




「テメーらぁ゙、あいつに何もするんじゃねぇぞぉ゙お゙!!」


「以上だぁ゙」と、他の幹部と共に部屋を出て行った。




―――それだけならいっそ、"会議"と称して集めるんじゃなく、"命令"として伝達してくれ。

そう思った者は、少なくない。





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