七日間のキセキ。
□救出作戦
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「ツナ、わざわざ死にに行きたくはねーだろ」
「あ、当たり前だろ!?」
俺の事実確認に、ツナはビクッと肩を震わす。
――さっきからダメツナの癖にカッコつけた事言ってるが、身体中が震えているのが見て取れる。
「大体、俺が1人で行かなきゃ羚君が何されるか分かんないだろ!?」
「じゃあ、羚はツナに死んで欲しいと思ってんのか」
分かりきった事実を突き付けて、
「お前が羚だったら、どう思う」
ダメダメな生徒を後押しする。
―――コレが、俺のやり方だ。
「俺は、俺だったら――」
答えはとっくに出てんだろ?――ツナ。
「誰も殺さない、殺させない!!」
(大切な物、分かってんじゃねーか)
ニヤリ、と笑った。
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