七日間のキセキ。

□寝顔
1ページ/4ページ







―――すっかり忘れていた俺は、
なんて馬鹿だったのだろうかと思う。



そんな事を考えている俺が、
今、何をしているのかと言うと。






寝ている。


そう。
寝ているのだ。




今日は何故か知らないが、リボーンが居ない。雲雀さんの話では、昼までは並盛に居たはずなのだけれど。

彼が何処に居るのか、ツナやディーノさん、獄寺や山本も何か知っていそうだったが、尋ねても言葉を濁すだけで、教えてくれなかった。


――まぁ、それは大した問題では無い。

重要なのは、"リボーンが居ない"という事だ。


つまりは――"ツナの部屋に二人っきり"。


流石に、同じベッドで寝ている訳ではないが。




昨日は気にしてなかった"性別"。

それが今となっては、俺の心中を掻き乱す。

昼のあの一件が無ければ、俺はこんなにも気にしなかっただろう。

それもこれも、全部、






自分の気持ちを理解したから。

理解してしまったから。











もし同じ部屋で寝ているのがツナじゃなかったら、俺はこんなにも緊張しなかったのだろうか……?




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ