七日間のキセキ。
□反応
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昼休み。
「「雲雀(さん)に会った!?」」
「まぁ…そういう事になるな。…何、そんなに驚く事なのか?」
朝に俺が遅刻した事が話題に上った昼食時。
きっかけは、ツナの「今朝、羚君の事、置いてけぼりにしてゴメン!」とかいう言葉だったか。
そして、俺が朝の校門での出来事を話した事、それが事の発端だろう。
ツナと獄寺の大袈裟過ぎるリアクションは、きっといつもの事なのだろう、と思う。
だがしかし、山本までもが目を見開いているという事は、もしかして、よほどの事があるのだろうか。
「ただの風紀委員だろ?
話す位、何でも無いだろうに。
たしかに、さっきツナも言ってたように、リーゼントじゃない…その、"雲雀"って奴は風紀委員長、なのかも知れないが」
そう言うと、
「「「………………」」」
三者三様にポカンと口を開けていた。
あれ。俺、何か変な事言ったっけ…?
ちょっと考えてみる。
少し考えてみる。
考えてみる。
もう少し考え…―――
!
「あ、そうそう。
何かその……雲雀って人?
彼、金属の棒みたいなヤツで殴りかかろうとしてき『何やったの(んだ)!?』
物凄い剣幕で、3人が詰め寄る。
「何やった…って…、何者?って聞かれたから、葉月 羚って、名乗っただけだけど」
(((あぁ、この人、ボケかましたのか…)))
天然な山本さえもそんな事を思っているとは露知らず、俺はただ首を傾けた。
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