七日間のキセキ。

□並中風紀委員
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昨日はあれから、皆でワイワイガヤガヤしながら奈々さんの作った夕飯を食べて解散となった。

そして体力的にも心理的にもどっぷりと疲れてしまっていた俺は、風呂に入ってすぐに寝てしまった。





――――そして、今日。

珍しく寝坊してしまった俺は、学校に遅刻してしまった。

しかも運の悪い事に、今日は風紀委員会による持ち物検査の日だったらしく、

――――現在。











「―――転校2日目で遅刻なんて、
君、何様のつもり?」

学ランに、"風紀"と書かれた腕章を身に付けた人に、鋭い視線を向けられていた。

葉月 羚です

何なら、"キリッ"という効果音でも付きそうな勢いで言うと、

そんな事を聞いてるんじゃないよ

呆れられてしまった。

「―――じゃあ、何って言えば良いんですか…」

俺は『葉月 羚』以外の何者でも無いって言うのに。

「…ホント、君って何様?
僕に口答えする草食動物なんか、並盛に居ないと思ってたんだけど」

そう言って、彼は何処からとも無く、横に持ち手となるらしい部分が付いた、金属の棒のような物を取り出し、構えた。






「―――…え、なに?」

「………」

いまいち状況の把握が出来ていない俺は、スゥと細められた彼の瞳を見て、目を瞬く。


「――……馬鹿な君が悪いんだからね」



振り上げられた彼の右腕は、直ぐ様降り下ろされ――――





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