七日間のキセキ。

□まさかの同室!?
1ページ/3ページ





「ん〜、困ったわね…」

「どうかしました?」

頬に手をあて、何か考えている奈々さんに声を掛けた。


「貴方の部屋の事なんだけどね。
今、空いてる部屋が無いのよ」

「え…?」



思考回路、一時停止。



「ツっ君〜〜!!ちょっと降りてきてくれる〜〜!?」

奈々さんは、2階に居るツナを呼んだ。


〈タタタタッ〉


ツナが階段を降りる音が聴こえる。


「――どうかしたの?」


降りてきたツナに、奈々さんが俺を泊めるためのへやが無い事を説明した。


「は?そんな事も考えないで連れて来たの?」

「だってね〜?」

「いや、『だって』じゃないから!
―――ハァ、分かったよ。
葉月さん、俺の部屋で良ければ泊まって良いよ?
だいぶ汚いけど…;

「――良いのか?部屋、狭くなるけど…」

「良いよ良いよ。――あ、リボーンも居るんだけど…」

「俺は寝れる場所があれば、それで」


「―――良いのね?ツっ君」

「うん。葉月さんが良いって言ってるし」

「じゃあ、まず部屋を片付けなくっちゃね!!」


奈々さんは張り切って腕捲りをする。


「え、あ、えっと……」


固まった表情のツナ。

これは―――



何か隠し物がある顔だな。



「さぁ、片付けるわよ〜」

「ち、ちょっとタンマ!!」

奈々さんの後を追って、ツナも階段を上っていく。


「――あ、俺も一緒に片付けを……」

「羚君は待っていれば良いわよ」
「葉月さんは待ってて!!」


手伝おうとしたが、2人から止められてしまった……。



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ