七日間のキセキ。
□まさかの同室!?
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「ん〜、困ったわね…」
「どうかしました?」
頬に手をあて、何か考えている奈々さんに声を掛けた。
「貴方の部屋の事なんだけどね。
今、空いてる部屋が無いのよ」
「え…?」
思考回路、一時停止。
「ツっ君〜〜!!ちょっと降りてきてくれる〜〜!?」
奈々さんは、2階に居るツナを呼んだ。
〈タタタタッ〉
ツナが階段を降りる音が聴こえる。
「――どうかしたの?」
降りてきたツナに、奈々さんが俺を泊めるためのへやが無い事を説明した。
「は?そんな事も考えないで連れて来たの?」
「だってね〜?」
「いや、『だって』じゃないから!
―――ハァ、分かったよ。
葉月さん、俺の部屋で良ければ泊まって良いよ?
だいぶ汚いけど…;」
「――良いのか?部屋、狭くなるけど…」
「良いよ良いよ。――あ、リボーンも居るんだけど…」
「俺は寝れる場所があれば、それで」
「―――良いのね?ツっ君」
「うん。葉月さんが良いって言ってるし」
「じゃあ、まず部屋を片付けなくっちゃね!!」
奈々さんは張り切って腕捲りをする。
「え、あ、えっと……」
固まった表情のツナ。
これは―――
何か隠し物がある顔だな。
「さぁ、片付けるわよ〜」
「ち、ちょっとタンマ!!」
奈々さんの後を追って、ツナも階段を上っていく。
「――あ、俺も一緒に片付けを……」
「羚君は待っていれば良いわよ」
「葉月さんは待ってて!!」
手伝おうとしたが、2人から止められてしまった……。
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