日常編
□標的3_書記
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5限目の授業中。
「――であるからして、ここは―――」
ガラララ――――
「すみません。遅れました」
「おぉ、どうした雲霓、何か遅れたのは理由が?」
堂々と教室に入って来たアイカを見ると、教師は尋ねた。
「え、えぇ…ちょっと迷ってしまいました…
(本当は雲雀と戦ってたからなんて言えないし…)」
「そうか、雲霓は此処に来てまだ1日目だしな。
では続けるぞ。ここは―――」
(疑われなくてよかった…本当は授業サボろうかとも思ったけど…)
答えに納得したのか、再び授業へと戻った教師にほっと一息吐き、アイカは席について空を見上げた。
(雲雀恭弥、か…
彼のプライド傷つけちゃったかな…?
女子にあんなにされるとは思っても見なかっただろうし…)
天気は晴れ。
ところどころに浮かぶ雲の間を
鳥達が飛び過ぎていった―――――
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