七日間のキセキ。〜終章〜
□私は此処で、生きていく。
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「はぁ〜、久し振りの並盛だ〜」
「ねぇ、羚ちゃん、…やっぱり止めにしない?」
「え、なんで?」
「なんでって…」
私の横、ボスの威厳は何処へやら、ツナは自分の故郷である並盛で、キョロキョロとしきりに辺りを見回していた。
「だって羚ちゃん、いきなり『奈々さんに挨拶しないと!』とか言い出すし…」
「普通は挨拶するもんじゃないの?
だって私達、結婚するんでしょ?」
「いや、確かにプロポーズはしたけど!
…今すぐにするって訳じゃ…」
ゴニョゴニョと言っているツナに、イジワルを思い付いた。
「……そう。じゃあ私、リボーンと結婚しようかなー」
「ぇえっ!?」
「リボーン、見ない内に凄くカッコよくなってたじゃん? 結構タイプだよー」
私とリボーンが一緒になる所を想像してしまったらしいツナは、一気に冷静さを欠いた。
「い、嫌だ! 俺と一緒に居てよ! 他の人の所なんか行かないで!!」
必死になって自分を繋ぎ止めようとしてくれているツナに、思わず、
「ふふふっ、」
笑いが溢れた。
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