七日間のキセキ。
□いつも一緒に居た
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朝。
「おはようございます、十代目!」
「よっ!ツナ」
「2人ともおはよう」
午前の授業。
「沢田、此処を解きなさい」
「―――え、あ、はい」
「違うぞ沢田。珍しく答えは合ってるが、その問題では無くて1つ前の問題だ」
「え…」
昼休み。
「メシ食おうぜ!」
「十代目、屋上行きましょう!」
「、うん」
午後の授業。
「沢田さん、またペンが止まってますよ。起きてるなら、ちゃんと黒板を――」
「…………………」
「、まぁ、この眠い時間に起きてるだけでもよしとしましょうか」
放課。
「えー、では、今日の連絡事項は以上です。解散」
「、」
「十代目!?」
「ツナ!?」
解散の合図と共に急に立ち上がると、鞄を引っ担ぐようにして教室を飛び出したツナ。
突然の事に対応出来ず、獄寺と山本はその背を見送る。
後に多くのクラスメートが言うに、この時のツナほど速く走るツナを見た事は無いと云う。
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