七日間のキセキ。
□思うのは、君の事。
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「十代目〜!ご無事ですか〜!?」
「大丈夫か、ツナ!?」
聞き慣れた声。
あぁ、親友2人は無事だったんだな。
そう思うと、少しホッとする。
――はずなのに。
「獄寺君、山本!羚君は!?」
今は彼―――否、彼女の安否が心配だった。
「あぁ…。ヤツなら今、リボーンさんと居ますよ。怪我で気ィ失ってちょっと横に…―――って、十代目!?」
羚君が気を失った。
そう聞いた瞬間、身体が勝手に走り出していた。
もし命に別状が無いとしても、この目で無事を確認しなくては落ち着かない。
この事件に巻き込んでしまったのは、紛れもない、俺自身。
だから。
一刻も早く、
君に会いたくて。
君に謝りたくて。
走った。
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