エデン(Eden)

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「おばさっ…!?」
とほんわかしている女性の人が突然
黒くなるのを感じた―。

まずい…
流石に自分の国の王女や姫などに「おばさん」とか言われたらそれは、それは怒るけど。



「ちょっと紅亜王女!!
あなた挑発行為へたっぴね?」


「そぉ?
あなたもランプブラック来る前に黒に挑発してたけど、あなたも同じよぉ?」


「あわわ…。」




チャリとチェーンの音。


「母さんのことおばさん呼びしたこと
後悔させてやる!!!」


「へぇ、お前の母さんはここの王女様なのか。」


「うっ、うるせえ!!
俺がいつそんなこと!!」
と男性は顔を赤くさせるが…。


「今言ったろ。」
「ですね。」
「そうですね。」

執事二人、従者一人の返答。
確かにリュウガ君の言う通り
ここのランプブラックの王女様の子供は
リボン魔法を発動した女性と
チェーンを持っている人の男性ということになる…。



ここで上手く交渉すれば
旅の仲間にも…。





「だけどいい加減出て行って欲しいなぁ。
母さんにも迷惑だし。」



「ああ、こっちも剣士の仕事がある。
お前らの相手してる場合じゃないんだよ。
それとも稽古の相手してくれるか?」







「どうするぅ?ラィア。
今ここでうずうずしてるとめんどくさいことになるわよ?」


「そうね。」


紅亜様とミリア様が言う通り
―やるしかない。







「はい、お相手させていただきます!!」
カチャリと私は剣を握った。















「くるり〜ん!!
パペッティア〜!!」

ヒュンッ、ヒュンッと槍を振り回している女性。
まるで何かの芸の様な。


と彼女の後ろには
ランプブラックの兵士達。
ガクン、ガクンと動くそれはまるで操り人形の様な。



城の外でほののーんと戦場になる中の城内部とはまったく温度差が違う声。


「あ〜あ〜セリナ?
ラィア様達あの剣士二人に喧嘩売っちゃったから、全体が弱ってる所攻めれば上手くいくかも〜!!

それにここの兵士をパペッティアで操り人形にしたよ〜!!」
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