エデン(Eden)

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「スターシューティングッ!!」




「闘魔滅砕陣ッ!!」


キィンッと私の魔法と
紅亜様の魔法陣発動の音が響く。







「ねぇ、黒の民。
結局貴方達は何が目的なのかしら?

ましては、赤の国と全く同じ状況。
これは黒の高位の者から命令でもされたのかしら?」


バサッとミリア王女は愛用の扇を広げる。





「ふぅ〜ん。
青の国のお姫様からはそう思われてるんだ〜。
まあ、私達は気にしないけどね〜。」



とヘラヘラ笑う黒の民だと思われる女性。

そう、黒の民。
私達はランプブラックに向かおうとしていたが、案の定、赤の国の時と同様

深い森の中で私達はまた黒の民の集団と遭遇してしまったのだ。



ましてはこの集団のリーダー。
女性だ。






昨日の緑の国のような
黒のヴァリブセリナの様に
黒の国では女性の戦闘力はやや高めなのかもしれない。







「ああ、くそ、全然減らねぇ…。」




「さすがリュウガ様。
その針の力。敵に刺すことしかできませんからねぇ。」




「おい、リト。
いい加減その口結べ」



リュウガとリトが睨み合う。




「まず、お二人方のお口を結ばれてはどうでしょうか?」

と紅聖。








「ふぅ〜ん。
以外に黄の国のお姫様が連れている仲間は仲がいいんだねぇ〜。」




「そういう、貴方の集団は仲が悪そうねぇ?
だって、陣形に隙があり過ぎだものぉ。」


と紅亜様は
黒の民の一人を斬りつける。






「あら〜。
赤のお姫様に言われるとそう思っちゃうなぁ〜。」




「あははっ!!
そんな貴方がリーダーさんだものねぇ。」




「そうよ。
貴方、仲間に指示してるだけで対して攻撃しないじゃない。」




「それは、貴方も同じよぉ?
ミリア。」





「黙りなさい。」とミリア王女は扇を閉じる。







「う〜ん。
仲はいいけど、挑発行為はす〜ごく、へたっぴ!!」



と黒の民の女は
背中にあった槍を取り出した!!






「それッ!!」

ブンッ!!
と女は槍を振り回した!!




「クッ!!」




「ミリア王女!!
下がってください!!」




私はミリア王女を後ろに下げる。




キィンッツ!!
私は女の槍を受け止める。
私は後ろからの攻撃を紅亜様に目で合図するが、






「ねえ〜
赤の国のお姫様ー。
そこから動いたら私の弓部隊の弓発射するからね〜。」




「!!」



私は槍をどうにか受け止めているが
ギリギリと音がする、向こうが少しでも力を入れられたら弾かれてしまうかもしれない。







「チッ、卑怯だけど…そう。
そう、そうだよ…その調子だよ…!!

それでけじゃ、つまらないものねぇッ!!
あはははッ!!」




マズい、紅亜様が少し狂い始めた。
今のままでも戦えそうだが…いや。
どうにかミリア王女かそれとも紅聖さんに紅亜様の気持ちを抑えてもらいたいが


ミリア王女達も黒の民に囲まれている。




マズい…





「あはははッ!!
そうよ、そうよ!!
黒のヴァリブのセリナちゃんだってつまらなかったものぉッ!!」





「あれれ〜?
君たちもうセリナに会ったんだー
凄いねー。」





マズい…
こう話している間にも彼女の槍の力は強くなる。



一度はじき返して…。





と突然、私の前の女は目をまるくする。
そう、突然。






「だ、れ〜?
私の背中に攻撃しかけた、の〜?」


タンッと女はバックステップで私から離れる。
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