エデン(Eden)

□07
1ページ/4ページ





「第二軍、行けーッ!!」

青の軍の兵により、ダダダダと青の国の兵士が走って黒の国の兵に向かっていく。

とりあえず、黒の国の兵士は倒せている。
だがこちらの青の国の兵士も倒され減っていく。



だけど何かおかしい。
黒の兵士を倒してはいるのだが、一向に数は減っていないような気がする。







「うおおおおおおおおッ!!!
青の国覚悟ぉおおおッ!!!」

一人の黒の国の兵士が私に向かってきた。
だけど残念ね。
私は青の国に今一応混ざっている。

黄の国の王女よ。






私はその兵士の後ろに回り込み、
…気絶でも平気かな。
なるべく人は殺したくはない。



ジャラッと私は魔法で光の鎖を発動して
勢いよく奴の腹に直撃。







「ぐふっ…」


鎖は黒の国の兵士の腹に直撃し、
気絶した。






「大丈夫だよ。
私は殺しはしないから。
数名兵士を生き残せれば黒の国のいい情報収集ができそうだし。」



「ラィア王女!!」


タッ、タッと後ろから誰かが走ってきた。
リト君だ。片手に青い魔道書を持って。








「もう少し後ろに下がったらどうですか。
魔法だと発動時間がかかります。」




「大丈夫、早く発動することは幼い頃から鍛えてたから。

…だけど、ミリア王女とリュウガ君は平気かな…」




「ラィア王女の執事様がミリア王女を守っているとお聞きしましたが、ご無事をお祈りするしかないですね。」




「うん…。」





「ウォオオオオッ!!!」と兵士達の声
中には悲鳴なども聞こえる。
…戦うことは慣れていたが、こう、私の目の前で一つの命が亡くなっていくのを見るのは…

初めての経験だ。






「リト副リーダー!!」


ザッと一人の青の国の護衛兵。
そして真剣な顔。





「何かあったか。」




「ハッ、どうやら黒の国は移動魔法を発動してここの青の国城前に来ている様子です。

そのせいで黒の兵士は倒しても減らない状況で…」





「軍のリーダーは誰だ。
もしいるならそいつを倒せばどうにかなる。」





「それが全員、黒の兵士でございます。
武将などいる気配がございません。

ただ、移動魔法を発動してる奴を倒せば少しは落ち着くかもしれません。」





「…第三軍、突撃命令をだせ、
そろそろ一軍の形が崩れそうだ。」




「ハッ…
あと一つ、リト副リーダー。
黄の国のラィア王女。


どうやらミリア王女と黄の国の執事様がこちらに向かっている様子です。
それでは失礼いたします。」




と護衛兵は後ろに下がり。
「第三軍、突撃ーッ!!!!」と声が響き渡った。

ミリア王女とリュウガ君がこっちに向かってきているらしいが、ミリア王女は自分で戦える。






だが、リュウガ君は…大丈夫だろうか。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ