オレンジデイズ
□トリップしましょう。
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『終わったぁー!』
こんにちは。天草菜花です。学校が終わってこのテンションです、はい。
「おお、テンション高いね〜。どうせ今日もあれでしょ?」
この人は千里、私の大切な親友。
『当たり前じゃないか!!』
彼女に向かってビシッと親指を立てる。
「ホント好きだよね。ダンボール戦機。」
そう。私が今ハマっているゲーム“ダンボール戦機W”。家に帰ってから毎日やっている。
『ホントカッコイイんだから!バン君萌え!!女子キャラも魅力的すぎだし、ヒロ君にも抱k「はいはい、分かったから。」
む、まだ話してるのに…。分かりやすくむくれていると千里は私のほっぺに指を突っ込んだ。
『いたいッ!!』
「ほら、帰るよ。」
『は〜い。』
『はあぁぁ、やっぱりダンボール戦機最高!』
家に帰ってからずっとやっていました。時計を見ると午後8時。結構やってたな。
『バン君まじカッコイイ…、お嫁に来てほしい……。』
そんなことを呟きながら布団に顔を埋める。布団あったかい〜。
『やば、眠くなってきた…』
もう寝ちゃおうかな。そう考えたら余計眠たくなった。本能にしたがい目を閉じる。まるでなにかに誘われるように私は意識が遠のいていった。
次起きたとき、まさかあんなことになるなんて、このときは思ってもいなかった…―
〜続く〜