ダンボール戦機

□年上彼女
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ランちゃんはジェシカ、ユウヤ君がついてラウンジで


ヒロはジン君がついて男子部屋で


そして私とバンは女子部屋で勉強することになった。




バン「なんで急に勉強なんて……」


バンはよほど勉強したくないのかさっきから愚痴しか言っていない


名無し「だって三人とも勉強してる様子がないから。ジン君たちは大丈夫そうだったけど……」


ウソ。そりゃもちろんそれも理由の一つではあるけど、これは30%ぐらい。残り70%はほかのところにある


私はみんなより年上の高校生。しかし、ハッキリ言ってLBXの実力はバンたちに劣る。つまり年上としての威厳が全くもってない。それにどうしようと悩んでいたら思いついたのが今回のことに至る。


勉強なら勝てる!勝てるって言い方はおかしいけどとにかくお姉さんらしいことがしてみたかったのだ。これを彼氏のバンに言ったら年下扱いするなって怒られるから言わないけどね。


隣のバンをみるとさっきから手が全く動いていない。渋い顔をしてノートとにらめっこしている。





これはもしかして……






名無し「バン。分からないところでもあるの?」


バン「うん。ここの問題が……」


すっとバンはノートをこちらに差し出してきた。 さっきまでの悪態はなんだったのやら……


今ではすっかり勉強モードだ。


まあ、勉強してくれることはこっちにとっても嬉しいこと限りなしなんだけどね

私はできるだけ分かり易く丁寧に説明した。だけど、バンは相変わらずのしかめっ面のまま。


そんなに分かりにくかったかな…


若干心配になってきた


名無し「…もしかして、分かりにくかった?」


バン「……やっぱり、こういうところで年の差ってでちゃうんだな……」




名無し「え?」


今、なんて言った?


私はただただ呆然としてバンをみつめた。


バンは私と付き合い始めた頃言ったのだ。俺は名無しのことを年上なんて思わない、だから名無しも俺のこと年下だとかあまり考えないで欲しい、と……


だからバンからそのような言葉が出てくるとは考えていなかったのでビックリした。





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