黒執事

□男子高校生シエルC
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「今日からこのクラスをお願いしますね。少人数制なので生徒とすぐ仲良くなれると思いますよ。あとうちは保護者の見学を許可していますからよろしくお願いします」

塾長はそう説明した。

一クラス6名。
教室の後ろには保護者用の椅子が置かれている。
見られていると子供もやらねば!と思い向上心が増す。保護者もどんな先生がどんな教え方をして我が子は理解しているのか知りたい、という要望を叶えるのがこの塾のウリだった。


「今日からあなたたちに数学を教えるミカエリスです。よろしくお願いします」

進学校を目指す塾だけあり、皆真剣な眼差しでセバスチャンを見る。

ただそこにいた保護者の母親たちは別の意味の熱い視線でセバスチャンをみていた。





飲み込みのいい生徒たち
教えがいがありますね
ニコニコしながら授業を進めていく

シエルに勉強を教えることもあったが並んで座っているとついつい誘惑に負け押し倒してしまう。勉強どころじゃなくなることが多い







「さて、今日はここまでにします。来週までの宿題はこれです。お母様たちもお疲れさまでした」
人当たりのいい綺麗な笑顔で挨拶した



生徒たちから拍手がおこる
「先生の教え方とってもわかりやすいです!ありがとうございます!」

「それは光栄です。来週も頑張りましょう。…では私はこれで…」

教室を出て行こうとするセバスチャンを生徒たちが離さない

やっと解放されたのは30分後だった







さっ 早く家に帰りましょう
シエルが待っていますからね











続く
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