黒執事

□恋する坊ちゃんは女の子C
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セバスチャンはモテモテ


どこにいても目立つ存在
長身で端正な顔立ち、長めのキレイな黒髪を靡かせ、
本人も自覚しているように色気のある笑顔を撒き散らす

特定の彼女はいないが、セバスチャンに女性の噂は絶えない。

気に入った女性ができるとうまいことキッカケを作り近づく。
でもセバスチャンがするのはここまで
その後は、女性の出方次第…

女性たちはもしかしてセバスチャンは私に気があるのかも!なんて勘違いをし、自ら狼の懐へ飛び込む

そんなセバスチャンに合コンという出会いの場は必要なかった





そんなセバスチャンが自ら合コンに参加した!!





それは遡ること半年前…





セバスチャンは大学内で一人の女性に目を付けた
色白できめ細やかな肌 小柄で折れそうなくらい華奢な手足。腰までの艶やかな髪 意志の強そうなブルーの瞳


-初めて見る方ですね この大学にあのように美しい方がいたなんて…なんておいしそうなんでしょう 鳴かしてみたい… クスッ



それからセバスチャンのキッカケ作りが始まった。



彼女は大学内で有名人だった
彼女は大企業の一人娘
言い寄る男を冷たくあしらい男との浮いた噂は一つもない 
男嫌いなんて噂まで…



-ふ〜ん ますます落としてみたくなりますね
口角を上げてニヤリとする



彼女との接点はなにもない

ならばまず顔を覚えてもらわねば!

セバスチャンは食堂で彼女の見える位置に座り視線を送る。





しかし…
視線を感じないのかちっともこちらをみない




ならば!隣に座ってみよう!
「お隣、いいですか?」
ニコ
この笑顔でドキッしない女性はいない



ハズだったが…




「勝手に座れ」




チラッとセバスチャンを見たが返ってきたのがこの言葉。

セバスチャン落ち込む
-私の笑顔になびかない女性がいるなんて!ありえません!




校舎内で何度もすれ違った。そのたび
リアクションをするものの反応なし




-私に無関心!?やっぱり想像以上にありえない女性ですね…
セバスチャン撃沈






いつものように軽い気持ちで近づいていったハズなのに、毎日彼女の姿を追っているのは自分だけ。
こんなにサインを送っているのに気づいてもらえないもどかしさ…
一日彼女に会えないとため息が出る
自然と彼女の学部がある校舎に足が向く
一目見れるだけでドキドキする
彼女が男性と話してるのを見るといたたまれない気持ちになる
しかも、彼女の前だと恥ずかしくて行動を起こせず、ただひたすら盗み見ることしかできなくなっていた。


-はぁ…ただのストーカーみたいじゃないですか…どうしたんでしょう!百戦錬磨の私が女性一人にてこずるなんて!!
まさか!!本気!?ってことですか?







そんなある日、転機は訪れた!
天は彼を見捨てなかった


その日も影からそっと彼女を眺めていると彼女を合コンに誘っている女友だちの声が聞こえた。
小さい時からの友だちのようで断れない雰囲気

最後に彼女は うん…と承諾している!



これを聞いてしまったセバスチャン
自分以外の男に彼女が食べられるかも!なんて許しませんよ!!



-相手は同じ大学の二年生だと言っていたが…だれでしょう

セバスチャンが考えていると

「あっ!セバスチャン 今夜合コンあるけどこない?メチャクチャレアキャラがくるって話なんだけど」
とクラスメートが誘ってきた


-レアキャラ?もしかして…

「参加します」
二つ返事でOKした。









シエルとセバスチャンが合コンで出会ったのは偶然じゃなかった


というお話
 

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