黒執事

□恋する坊ちゃんは女の子B
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初デートから半年が過ぎ、シエルとセバスチャンはキスまではするようになった。


最近セバスチャンはシエルと会うのをちょっとためらうことがある。
大学内ではゆっくり話すことができなかったからこそ、外で会うと独り占めできたようでたまらなく嬉しい。
ずっと一緒にいたいと思う

しかし… シエルと一緒にいると自分の感情を抑えるのが難しくなる。

ドライブ中でも、食事中でも唇や体ばかりに目がいってしまう。
キスをする時が一番危険で、抱きしめているとそのまま犯したくなる・・・


はぁ〜 どうしましょう・・
いつもは冷静沈着なセバスチャンがため息をつく。シエルには手を出せないでいた。シエルはいままで関係を持ってきた女性たちとは何か違う。簡単に手を出してはいけないような気高さを感じていた。自分の性欲だけで彼女を穢してはいけない!という気持ちでいっぱいだった。



今日もシエルとデート。邪念は捨てねば!

自分に言い聞かせ待ち合わせ場所へと車を走らせる。
二人でいるとあまりにも目立つため移動は車が多い。






「シエル! あっ…」
セバスチャンがシエルを見て目をみはる。

いつものシエルと違う!いつもは露出を抑えた服装なのに…!!

目の前にいるシエルは
膝上20cmのミニスカートにブーツをはいている!
こんなカジュアルな格好のシエルを初めてみた!
セバスチャンは白くて細いシエルの足を拝むように眺め鼻血が出そうになるのを手で抑えた。


「どうした?顔が赤いぞ?
シエルがセバスチャンを下からのぞく。ちょっと首をかしげたそのしぐさだけでセバスチャンはその場で抱きしめたかった。


「いえ… 別に。今日のシエルは…いつもと違うと思って 」


「あ?あぁ メイリンがデートの時はこんな服の方がセバスチャンが喜ぶだろうって…言うから…/// 似合ってないか?」
顔を赤らめ恥ずかしそうに問う


あぁ〜 メイリンさんに感謝すべきだ!

「いえ、とってもお似合いですよ」
ニコ

セバスチャンの言葉に増々顔を赤らめる。


こんなかわいい姿、誰にも見せるわけにいきません!もったいない!
さっさとシエルを車に乗せ発車させる。


セバスチャンは助手席に乗るシエルをチラっとみる。美しい太ももが目に入った。

ぶっ!!!
いけない いけない…ここで押し倒してしまいたいが…悶々としたセバスチャンをよそにシエルは足を組み替えた。

初めて見るシエルの太もも。動く太ももにセバスチャンのアソコはパンパンになっていく。もぅ運転どころではない!目が離せない。変な汗まで出てきた。


無事に一日が終わるのか心配になるセバスチャンだった。





車が到着したのはファントブファイブ家が所有する海辺の別荘。大企業のご子息なので各地に別荘をもっている。
二人のデートはお互いの別荘が多い。
誰にも邪魔されず、知り合いにも会わない。ゆっくりできる束の間の時間。







シエルは昼ごはんができるまでソファで新聞を読んでくつろいでいる。

食事を作るのはセバスチャン。
カウンター越しにシエルを眺めながら手際よく料理していく。



私があなたと一つになりたいと言ったら どんな反応をされるでしょうか…
きっと平手打ちじゃすまないでしょうね…


ハぁ  またため息が出てしまった。







食事の後、手をつなぎプライベートビーチを散策する。
ベンチに座りながら太陽が沈むのを見る。


シエルはセバスチャンの肩に頭をのせ、
セバスチャンはシエルの華奢な肩を抱く。
なんともロマンチックな雰囲気。

セバスチャンの手がシエルの頬を優しく撫でる。顔を上げるシエルに顔を近づける。
そっと触れるようなキス


腕を首に巻きつけてくるシエルを抱きしめ、舌を深く入れていく。

「んっ… 」
シエルが苦しそうな声を出す。



ヤバイです!!このままでは理性がっ!!!

セバスチャンはシエルの唇を離した。
「そろそろ寒くなりますから、戻りましょう」

なんとか冷静を装って言う。



「ん…そうだな」
名残惜しそうにシエルは頷く。
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