黒執事

□恋する坊ちゃんは女の子A
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「シエルゥ〜 昨日はありがとう!あれからシエルがいないって大騒ぎだったのよぉ クス
みんなシエルの話ばっかりで!やっぱりシエルがいるってだけでいつもと違う盛り上がりだったわぁ」
1人で喋り捲るリジー

誰かと話をした記憶はないが?と思ってが


アイツは・・・どうしたんだろう・・・
昨日は結局、仕事も手につかず眠れなった。


「そういえばあいつらはここの生徒だと言ってたな?僕は誰もみたことなかったぞ?」
さりげなく、あくまでもさりげなく核心に迫れるような質問をする。
しかし、僕の心臓はバクバクうるさい。


「そうよ シエルが知らないだけ。彼達はシエルのこと知ってたけどね シエルはかわいいし有名人だから ウフ
シエルはもっと周りをみなきゃぁ
セバスチャンっていたでしょ?遅れてきた彼」


うっ!
リジーの方からその話題を振ってくるなんて ありがとうリジー

「あ…あぁ いたな そんなヤツが…」


僕の胸中をしらないリジーは得意げに話し始める
「彼はねぇ シエルに劣らないくらいの有名人なのよ!彼のお父様は貿易関係の会社を経営してて頭もいいしあの容姿でしょぉ。
でもそのことを自慢するわけでもなく しかも特定の彼女もいないから狙ってる女の子多いのよ!」

ふ〜ん
彼女 いないのか・・・
ちょっと安心した僕がいた







その後、僕は仕事でなかなか学校に行けなかった。
僕がファントム社の娘なのは知れ渡っているが、社長の父の下で専務として働いていることはリジー以外は知らない。
開発会議にも出るし営業会議にも出る。社長が出張中は社長代理として指示を出す。
自分の時間はなかなか取れないのが現状。


久しぶりに来た学校でいつものように講義を聴く。
やっと昼休みになってリジーと芝生の上でパンを食べていると

「シエルさん」

「あ… //// 」
高鳴る鼓動


「や〜ん セバスチャンじゃない 一緒にお昼どお?」
リジーに引っ張られるように彼は腰を下ろした。

「なんだか シエルさんにお会いするの久しぶりですね」

「あぁ… ちょっと忙しくて、休んでた」
緊張しながら言葉をつなぐ。

「あっ シエルはこれで授業終わりよね!私は次もあるから、セバスチャン シエルをお願いね〜」
笑顔で言うとサッサと行ってしまった



無言・・
僕の鼓動が聞こえてるんじゃないかと思った。

「この前は 急に帰ってしまって、心配しましたよ。具合でも悪くなりましたか?」

「急用を思い出して…」
ホントはお前のせいだ!と言えたらいいのに




「今度、お食事に誘ってもよろしいですか?」

「僕と?僕と食事しても楽しくないぞ。そういのは他の女を誘ったほうがいいと思うが」

「そんなことありません!私はあなたと食事してお話したいのですっ!!」
あなたと!のところを強調して言うセバスチャンに唖然として勢いで
「はいっ 僕でよければ!」
と言ってしまった。


その後 僕たちは携帯番号とアドレスを交換した。
男とアドレス交換なんて初めてだ・・




その夜、セバスチャンから初めてのメールがきた
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