[ BOOK 桃ッ ]

□桃ばーさま
2ページ/3ページ


むかしむかし…
そのむかし…

とある所の山奥の…
そのまた奥のとある場所…

そんな所にばーさまがじーさまと住んでおりましたです。

(住んでおりました…と書こうとしたら…
死んでおりました…と打ってしまった…ケイタイマジック!! ホラーだね!! ッテカ…単に打ち間違い)


毎日毎日ボクらはテッパンの〜

で、のーて…


毎日毎日毎日毎日ッ!!

じーさまは山で詩ばかり書いておりました…

……柴刈りー?


さて、ばーさまは…

こちらも

毎日毎日毎日毎日ィーッ!!

川へ命の洗濯に行ってます
(川湯温泉
…という温泉があります
川の中から熱い温水が湧き出てますが…川の水温で薄まり…ちょうどよい湯加減です)




ある日のこと

ばーさまがいつものように


「いー湯加減じゃ〜」


と言いながら全裸スイミングを始めました

するとそこへ


「どんぶらこっこ〜こけこっこ〜、どんぶらこっこ〜ぶらぶるる〜」
(数回リピート)


と上流から怪奇音を発しつつ巨大な桃が流れてきます

「ま! なんと大けな桃じゃろかー!これは…じーさまとワシの明日のために…ゲットだぜ!!」


ばーさまはスイミングをしながらもたまに川魚を捕獲したりするので、けっこう足腰強化されてます


そんなばーさまが、加齢(華麗)なる高齢(恒例)のトビウオ・ジャンプ!! をハデにかましつつ
(全裸にて……日課)


「すももももももーまみむめもー!!」


奇声を発してデカ桃キャッチ!!

成功!!

ナイス! ばーさま! やったね!


そして、そのキャッチした桃をばーさまは必死こいて岸まで運びました
(全裸で…)


さて、それを途中から見ていた近所の人(村人A )が…


「ば、ばーさま…もしかして産んだ?」


と困った勘違いをしていました

そして…大木の後ろからコッソリ生暖かい目で(見たくないけど)成り行きを見守ります


「ふぅーッ…、さすがにつかれたわい、大仕事だったわさ〜」

「歳じゃのー、若い頃はなんでもなかったんじゃが…」

「じーさまには何てゆーかのー…」


ばーさまが川から上がり服を着はじめます


木陰から見守っていた村人A はついたまらずに


「ばーさま、ばーさま、…ち、ちょっといーかなー?」


陰から出てきて声をかけました


「なんじゃ? 村人A かえー?」

「た、たしかに僕…村人A はエキストラですが…名前ぐらい付けたってくれよ…」

「んー? じゃーほれッ、##NAME1##じゃー!」

「この"桃ばーさま"はドリーム機能使用してないですよ!」

「そのうちするかもしれんじゃろー? だいたいエキストラは名無しの権兵衛と決まっとんのじゃー! 文句を言うな、文句をッ! 貴重な変換機能を1回使ってしまったではないか!!」

「う、たしかに…[フォレスト]は変換4人分…貴重だわな…」

「作者は頭わりーからそれでじゅーぶんらしいぞえー… なんでも、ゴチャゴチャした人間関係が苦手だとかゆーとるでぇーのー」


2人は訳の分からん会話をはじめましたが…


「そーじゃ、エキストラの村人A 、あんた暇じゃったら、この巨大デカ桃をワシの家まで運んでくれんかのー?」

「ふッ…、やっぱりそうきましたか…、これも脇役のつとめ…、運びましょう(なんかムカツクけど…)」


こうして村人A はばーさまにこき使われつつ…順調に脇役をこなしていきます





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ