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□第2回!?
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「じゃぁ作るから、リビングで
くつろいでて」

田島「はーい」

阿部「本当に2人で暮らすには
広すぎるぐらいの家だな…」

母「そうなのよ。もっと狭い家に
しようと思ったんだけど、
名前が聞かなくって…」

花井「名前のお兄さんも
帰って来ないんですか?」

母「そうよ。でもやりたいこと
やってるんならいいんじゃないか
って最近名前を見てたら
思うようになったのよー」

泉「名前って家では
どんな子なんですか?」

母「そうねー…いつも私に
気を使ってくれてるわ。
昔はあんな風に笑ったりしなかった。
いつも作り笑いで…でも今は
あなた達のおかげで素で
笑ってくれるのよ。
本当に感謝しているわ」

阿部「何にも考えてなさそうに
見えるのにな」

母「多分私よりいろいろ家族のこと
考えてくれてるのよ。
お互いがやりたいことやって、
人生楽しんでたらそれでいいと
思うんだけどね」

「ちょっとお母さん!いろいろ
話さなくていいから!」

母「いいじゃない、ちょっとぐらい」

田島「頑張ってるんだな、名前」

「田島のほうが練習頑張ってるよ」

花井「俺等には弱いとこも
見せていいからな…」

泉「あんまり1人で抱え込むな?
母さんに心配かけんなよ」

「はァっ?…何言って…」

ぎゅっ

阿部「あんまり頑張りすぎるな
って事だ。ちゃんと分かれよな。
あんまり頑張りすぎると
もう知らねぇからな」

「何が知らないかわかんないけど
……ありがとう。でもね、阿部」

阿部「あ?何」

「さっさと離してくれない?
料理冷めちゃうんだけど」

阿部「あ、わりぃ」

田島「おーオムライスー!?」

花井「う、うまそう!マジで!」

泉「つーか作るの早くね!?」

母「あー私が材料は切ってたから」

泉「なるほどー…」
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