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□動き出した
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『おやおや、これはこれは
野球部の皆さんおそろいで。』
阿部「名前をどこに連れて行った?」
『は?何のことかさっぱり。』
泉「とぼけるんじゃねぇよ。
どんな手でも使って名前を
物にしてみせるとか言ってた
じゃねぇかよ」
花井「やめろ、相手は先輩だぞ。
名前、ここにいるんですか?」
『さぁ〜?居たとしてもお前らに
教えるわけねぇけどなー』
田島「あ!あれ!名前がこの前
無くしたとかいってたキーホルダー!
なんでお前らのとこにあんだよ!!」
田島が机の上の
くまのキーホルダーを指差して
言った。
確かに名前のものだった。
クンクンクン…
「「「!!!!????」」」
なんと、名前のキーホルダーを
においだしたのだ。
『んー名前の匂い。
汗臭くない純粋な匂いだー///』
栄口「もう、気持ち悪い…
これじゃぁ名前が
可愛そうだ…」
田島「返せっ!」
バッ!
『あーぁ…なんでとるんだよ』
田島は先輩が持っていた
名前のキーホルダーを
奪った。
田島「これは返しとくからな!」
阿部「いや、もう捨てろ。こいつなら
盗聴器とか仕掛けかねねぇ。」
花井「他に、名前のもの持ってるなら
出してもらえませんか?」
西広「これって立派な泥棒ですよね?」
『いーんだよ。俺と名前は
一緒になるんだからよー』
阿部「あのな、名前は男だ!
男が男なんか好きになるわけ
ねぇだろうが…あほか」